更年期は閉経の前後10年間のこと
日本の女性が閉経を迎える平均年齢は50~51歳。その前後の10年問、45歳から55歳くらいまでを「更年期」といいます。
とはいえ、これはあくまでもおおよその目安。更年期がいつスタートするのか、閉経がいつくるのか、また、生理に変化があってから閉経まで、どれくらいの期間があるのかにも、個人差があります。
更年期には、生理の変化とともに、のぼせ、めまい、憂うつ感など、体と心にさまざまな症状があらわれます。 気になる症状があるときは症状に応じた治療法があるので婦人科や内科を受診しましょう。
「更年期だから」とそのままにせず、閉経後の健康を守るためにも、この時期を大切に過ごしましょう。
更年期の対策 Review
イライラが治まった様な気がします。
大阪府茨木市 匿名希望 55歳
閉経後、イライラが続き、すぐ感情的になり、体調の変化を感じていました。
何か良いサプリはないかとネットで探していました。
薬ではなく長く愛飲できると知り、飲み始めて3週間あまりで、イライラが治まった様な気がします。
閉経後の出血は、すぐに病院
最後の生理から1年が経過した時点で、閉経したと考えられますが、「閉経した」と思っても、出血することは珍しいことではありません。
閉経後の時期の出血の原因として、まず考えられるのが、子宮体がん。
経腟超音波検査、さらに、子宮内の組織を採取して調べる検査を行う必要があります。
また、閉経後は、腟内の自浄作用が低下して雑菌による炎症が起きる腟炎でも、出血が起こることがあります。
どんなケースでも、閉経後に出血があったときは、そのままにしないで、婦人科で診察を受けるようにしましょう。
コレステロール値と骨量に要注意!
閉経後、卵巣からエストロゲンが分泌されなくなると、骨の新陳代謝がうまくいかなくなり、骨がスカスカになったり、骨折しやすくなる骨粗霧症にかかりやすくなります。
また、エストロゲンが減少すると血液中のコレステロール値が急激に上昇していきますが、この状態をそのままにしておくと、脳梗塞や心筋梗塞などの生活習慣病につながる可能性も。
定期的に受ける婦人科の検診で、血液検査や骨量検査を行い、異常があれば、食事の改善や適度な運動など、早めの対策とケアを行うようにしましょう。
年に一度の婦人科検診を欠かさない
「閉経したからもう婦人科に通う必要はない」と考えるのは大きな間違いです。
たとえば、子宮体がんは、とくに閉経後になりやすい病気。不正出血で発見されることが多いようです。 また、卵巣がんは、自覚症状が乏しいので、早期発見がむずかしく、とても進行の早い病気といわれています。
どちらも発症のピークは50代。
最低でも年に1回は婦人科を受診して、こうした病気や、そのほかの婦人科の病気がないかどうかをチェックしておく必要があります。